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豆知識

子供のメタボリック症候群の診断基準

コレステロール

2007年4月、厚生労働省の研究班は「子供のメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)」の診断基準を設定しました。「生活習慣病の予防は子供の頃から」と言うことで、6〜15歳を対象とする「メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)」の診断基準が作成されました。厚生労働省の調べでは、小中学生でも肥満児なら、5〜20%は当てはまる可能性があると指摘されています。

診断基準!

*メタボリック症候群は動脈硬化を招きやすく、基準としてはウエストサイズが重視され、男女とも80センチ以上を「赤信号」とした。
*内臓脂肪(腹腔内脂肪)蓄積に加え、血圧、空腹時血糖値、高脂血症の3項目のうち2項目以上にあてはまった子を「小児メタボリック症候群」とした。

内臓脂肪(腹腔内脂肪)蓄積 ウエスト周囲径 男女とも 80cm以上
項目 血中脂質 血圧 血糖
基準 中性脂肪(TG)値
120mg/dl以上
HDLコレステロール値
40mg/dl未満
収縮期血圧値
125mmHg以上
拡張期血圧値
70mmHg以上
空腹時血糖値
100mg/dl以上

※ メタボリック症候群予備軍は、腹囲が男・女とも80cm以上で3つの項目(血中脂質、血圧、血糖)のうち1つに該当する者。
※ 「メタボリック症候群があると血管の柔らかさに影響が出る」が、超音波で血管を診断すると、肥満の子では血管が硬くなり始めているという。

子供のメタボリックシンドロームの推計

この基準を用いて、肥満児(身長と体重から換算する肥満度が20%以上の子ども)と、肥満児も含めた一般の子どもを数百人ずつ調べたところ、病院や地域などにより肥満児の5〜20%、一般の子の0.5〜3%が同症候群と診断された。「予備軍」は肥満児の70〜80%、一般の子の7〜8%を占めていた。厚生労働省では、今月からこの基準にあてはまる子どもの正確な割合や生活習慣の指導効果などを本格的に調査する。

小児メタボリック症候群の原因として、肉やバターなど動物性脂肪の多い食事▽いつでも買い食いできる環境▽不規則な食事▽運動不足、などが挙げられます。