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豆知識

母乳中のダイオキシンと赤ちゃんの摂取量

ダイオキシンは、ゴミの焼却等によって発生し、広く環境を汚染する猛毒物質です。そのダイオキシンは食物を汚染し、人体に吸収されて蓄積することで毒性をあらわします。 厚生労働省母子保健課は平成9年度から母乳中ダイオキシンについて調査研究を実施しています。その研究結果が発表されました。

ダイオキシンの耐容1日摂取量(TDI:Tolerable Daily Intake)は4pg TEQ/Kg

耐容1日摂取量とは一生涯取り続けても健康に影響がないとされる量で、1日に体重1Kgあたり4ピコグラム(1兆分の1g)以下であれば安全ということです。

ダイオキシンに汚染されている母乳
ダイオキシンに汚染されている母乳

母乳中のダイオキシン類濃度を地区別(10年以上居住者対象)に調査した結果です。 母乳中ダイオキシン類の乳脂肪1g当たり平均濃度は、22.2pg-TEQ/g fatでしたが、地域による違いがみられます。母乳中のダイオキシン類の濃度と居住環境や喫食状況等の関連については現在とりまとめ中です。

【単位 ; TEQ/g fat】

ダイオキシン類は母乳中の脂肪分に溶けているので、母乳の脂肪含有率が大きいと濃度が高くなり含有率が小さいと濃度が低くなります。したがって、それを補正するために、脂肪当たりの濃度にして表示しています。

赤ちゃんは母乳中ダイオキシンの98%を吸収
赤ちゃんは母乳中ダイオキシンの98%を吸収

母乳中のダイオキシン類の濃度は出産後の日数により減少します。乳児は母乳からとったダイオキシン類の約98%を自分の体に吸収していると算出されました。乳児は平均して1日に体重1Kgあたり約120gの母乳を飲むことから、TDIの数十倍にもおよぶダイオキシン類を摂取していることになります。
母体にとって母乳はダイオキシン類を効率よく排泄する経路ですが、乳児の消化器官で吸収され体内に入ります。

1歳児の健康への影響:健康に問題はない

母乳あるいは人工乳をあたえ、生後1年時にそれぞれの健康状態を検査しました。検査項目は免疫機能、アレルギー、甲状腺機能です。母乳で哺育された1歳児の免疫機能、アレルギーおよび甲状腺機能の検査値の平均はいずれも正常範囲内でした。さらに、感染防御力、アレルギー、甲状腺機能及び発育発達への影響も見られませんでした。一応、安心ということになります。以上の結果から、厚生労働省は、現在の母乳からのダイオキシン類の摂取が乳児に与える影響は直ちに問題となる程度ではなく、母乳が乳児の身体的・精神的発育・感染症の防止及び栄養素の補給に及ぼす効果が大きい、としています。

ダイオキシンを摂取しない工夫、させない工夫とはいっても、ダイオキシンは猛毒物質であることに変わりはありません。日常摂取する食品は、通常ダイオキシンに多少なりとも汚染されています。摂取したダイオキシンを吸収せずに排泄する工夫(葉緑素や食物繊維の多いものを一緒に摂取する)が大切です。