クロレラ工業株式会社

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ア・ラ・カルト

床ずれを予防する食事療法

「床ずれ(褥瘡)は、介護の恥」と戒められていますが、いったん床ずれが出来ると処置がとても大変です。高齢者や体力の落ちた人は、皮膚の脂が少なく硬いようでも弱く、皮下血流も少ない上に痛みの感覚が鈍くなっています。さらに栄養障害や免疫力の低下が細菌感染を起こしやすくしています。床ずれを予防する食事療法のポイントは、免疫力を高める良質のタンパク質や皮膚の粘膜を増強するビタミン類を偏りなく食べることです。

床ずれ(褥瘡)を予防する食べ方
  • 体の抵抗力を低下させないために、適正エネルギーを摂取し、低栄養にならないように気をつけましょう。(体重低下は要注意)
  • 大豆などの植物性タンパク質と肉や魚などの動物性 タンパク質を一緒に取り入れた方が、 アミノ酸バラン スは優れ利用効率も高まります。
  • 皮膚の弾力を強くし、皮膚の老化を防止するコラーゲンを多く含む手羽先や魚のあらなどを スープに利用しましょう。
  • 赤血球を作る材料(鉄分、ビタミンB6・12など)を多く含むサケや黒ごま、海草類は、貧血の予防に、血液循環の促進に役立ちます。
  • 緑野菜に多く含まれるビタミンA・C・Eは連係プレイで 皮膚の粘膜を増強し、みずみずしい肌を保つ働きがあります。
  • カキや赤身の肉に含まれている亜鉛は、傷の回復を早め、 新しい細胞を作くり、免疫機能にかかわっています。
  • ビタミンB群・葉酸を多く含む緑野菜は、細胞分裂を盛んにして皮膚の再生に役立ちます。
  • 失禁を恐れ、水分摂取を控えないように。水分不足から濃縮尿となり、膀胱粘膜を刺激し、かえって失禁や頻尿を招ことになります。
こんなことにも注意を
  • 症状の許す限り入浴をしましょう。
  • 創部をこするように洗うのは避けましょう。
  • 化膿してない傷の消毒はやめましょう。
  • 創部は消毒でなく、十分な洗浄水で洗浄しましょう。
  • 一律の体位交換にならないようにしましょう。
  • 出来るだけ寝たきりを避け、座位になる時間を持ちましょう。