食物繊維は健康の味方
食物繊維とは
以前は、体の構成成分やエネルギー源にならないため、役に立たない食物のカスとして扱われてきましたが、今では「人間の消化酵素で消化されない食品中の難消化性成分の総体」と定義され、健康を保つために必要な「第六の栄養素」として注目されています。大きく分けると、水に溶ける(水溶性食物繊維)と、水に溶けない(不溶性食物繊維)とがあります。水溶性の食物繊維は大腸の粘膜を保護し、不溶性食物繊維は便量を増し、便の硬さを適度にしながら移動し、腸内にビフィズス菌などの良い菌を増やすはたらきがあり、便秘の予防と同時にどちらも大腸癌予防には効果的にはたらきます。
不足すると様々な影響が!
食物繊維が不足すると、お腹の調子だけではなく、様々な影響が出てきます。
<代謝機能に影響し、こんな病気の原因に>
- 便秘・痔・肌荒れ(吹き出物)
- 肥満・動脈硬化・憩室症(腸管の外部に突出または脱出してしまう憩室。大腸憩室は欧米で多く、日本では食生活の西欧化とともに増加)
- 虫垂炎(盲腸の下の虫垂の炎症)・胃潰瘍・糖尿病・高血圧
胃・小腸・大腸でのはたらき
胃 |
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胃の中で水分を吸って膨らむので、満腹感が得やすくなります。 その上、消化吸収されにくいので低カロリー。 肥満の予防・解消に役立つ |
小腸 |
小腸でゲル状になり、余分なもの(糖分・コレステロール・ナトリウムなど)の吸収を抑制、吸着して排泄。 ・ 血糖値を上げない ・ コレステロール値を上げない ・ 血圧上昇を抑える 糖尿病・高脂血症・動脈硬化・高血圧の気になる人にお役立ち |
大腸 |
便の素となり、腸内に残った有害物質を吸収し速やかに排泄。 また、体に良いはたらきをする善玉菌を増やし、悪玉菌を減らす。 スムーズな排便を促す(量・回数も増加) |
4〜9g足りていない
日本人の食生活は洋食化し、目標摂取量20〜25gに対し、16gしか食物繊維が摂れていません。意識して積極的に摂らないと、どうしても不足しがちになるのが食物繊維です。
健康食品で美味しく補給!
今の日本人は食事で緑黄色野菜を摂っていても食物繊維が諸外国よりも少ないとされています。緑黄色野菜代替食品作用のある健康食品で不足している食物繊維を補いましょう。