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豆知識

年とった膝を鍛えよう

膝の痛みを引き起こす原因は、スポーツや交通事故、慢性関節リウマチ、痛風などありますが、中高年でもっとも多いのが「変形性膝関節症」と言われるものです。

変形性膝関節症とは

初めは「膝のだるさ」を感じ、それから朝起きた時や長く正座していて、いざ立とうとする時膝がこわばって思うように動かない。その後徐々に痛みが増してきます。最大の原因は加齢に伴う関節軟骨の老化で、膝関節の軟骨のすり減りや筋力の低下が要因となって、膝の関節に炎症が起きたり、関節が変形したりして痛みが生じる病気です。

スポンジの要領で栄養を運ぶ

毛細血管は酸素や栄養素を運び、老廃物を受け取る働きがあります。 しかし軟骨には毛細血管がありません。軟骨の新陳代謝は、滑膜細胞から供給される「関節液」が毛細血管の役割を果たしています。ただし、この関節液は関節がじっとしていては関節軟骨に出入りしません。関節を動かすことで、ちょうどスポンジが水を吸い込んだり吐いたりするように、関節液を取り込んだり押し出したりします。

軟骨はツルツルゆで卵

軟骨はゆで卵の殻をむいたような感じで、弾力があり滑らかです。軟骨は関節液から栄養分を吸収したあと、ヒアルロン酸という物質を作り関節液中に放出します。ヒアルロン酸を含んだ関節液は軟骨の表面を覆い、動きを滑らかにし潤滑油の役割を果たします。年をとると軟骨組織のこれら一連の働きが滞ります。栄養が行き渡らないからツルツルが維持できない。だから痛いのです。

自分でできること

変形性膝関節症は座して耐えてもよくなりません。できる限り膝を動かし、筋肉の衰えを防ぐとともに、栄養を軟骨まで届けるようにしましょう。肥満も厳禁です。痛みがあると出歩くのもおっくうになり悪循環が生じます。食事の管理も積極的に行ないましょう。