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健康日誌

女性が摂りたい栄養素 「葉酸」って?

葉酸のはたらき

葉酸はほうれん草の葉から発見されたといわれており、水溶性ビタミンであるビタミンB群の一種です。赤血球の形成や細胞の増殖に必要なDNA合成に関与しており、男女ともすべての世代の人に必要なビタミンとして、各年代に摂取推奨量などが設定されている栄養素です。

欧米諸国の多くの疫学研究から、受胎の前後に葉酸を適正量摂取することで胎児の神経管閉鎖障害の発症リスクを低減できることが報告されており、妊娠を計画している女性などには、通常の摂取基準にプラスした葉酸の摂取推奨量として「付加量」も設けられています。

「天然由来」の葉酸と「合成型」の葉酸

葉酸にはいくつか種類があり、私たちの摂取する葉酸は、グルタミン酸が1つまたは2つ以上結合した形で存在しています。

・天然由来の葉酸
天然由来の葉酸は、ほとんどが複数のグルタミン酸が結合した形(プテロイルポリグルタミン酸型)で存在しています。

・合成型の葉酸
一方サプリメントなどの合成型の葉酸は、グルタミン酸が1つ結合した形(プテロイルモノグルタミン酸型)に合成されています。

「モノ」=「単」⇔「ポリ」=「複」とイメージをしていただけるとわかりやすいでしょうか。
“サプリメントの葉酸の方が吸収率が良い”と言われることが多いのは、シンプルな構造で合成されていて体内での利用効率が安定しているためなのです。

本記事内では便宜的に、それぞれを「天然由来の葉酸」・「合成型の葉酸」と区別してお伝えしていきます。

女性の葉酸摂取が推奨されている理由とは

厚生労働省が定める日本人の食事摂取基準2025年版では、推奨量が240μg(成人女性)として設定されており、さらに中・後期の妊婦、授乳婦にはそれぞれ付加量が設定されています。
これらは、通常の食品から摂取する「天然由来の葉酸」が対象です。

初期の妊婦は付加量の対象外なの…?と不思議に思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、厚生労働省は2000年に、「妊娠を計画している女性、妊娠の可能性がある女性及び妊娠初期の妊婦は、胎児の神経管閉鎖障害リスク低減のために、通常の食品“以外”の食品に含まれる葉酸を400μg/日摂取することが望まれる」との通知を出しています。
こちらは「合成型の葉酸」が対象で、妊娠前から通常の食品以外の食品から葉酸を摂取することが推奨されているのです。

妊娠初期は胎児の細胞が盛んに増え、神経のもととなる「神経管」が作られる重要な時期です。
この時期に葉酸が不足すると、神経管がうまくつながらずに起こる先天的な異常、「神経管閉鎖障害」のリスクが高まることがわかっています。神経管閉鎖障害の中でも日本で多くみられるのは「二分脊椎」で、本来は背骨に覆われて守られている脊髄(神経)が、背骨が完全に閉じずにむき出しの状態になることで、歩行や排泄が困難になったり一部の感覚が失われるなど日常生活に大きな影響を及ぼすことが知られています。

諸外国の研究結果から、神経管閉鎖障害のリスク低減のための積極的な葉酸の摂取が勧められている時期は、およそ妊娠1か月以上前から妊娠3か月までとされています。

サプリメントは過剰摂取に注意!適切な量を摂取しましょう

葉酸は女性にとって特に意識しておきたい栄養素であることがわかりましたが、食事やサプリメントなどから特定の栄養素を意識して摂取するときに注意したいのが過剰摂取による健康被害です。

食事摂取基準では、生活の中で習慣的に摂取しても健康に影響を及ぼさないと考えられる量の上限として「耐容上限量」が設定されており、この量を超えて摂取すると過剰摂取による健康リスクが高まる可能性があるとされています。
葉酸の場合、「合成型の葉酸」にのみこの耐容上限量が設定されています。

・食品として摂取する葉酸の耐容上限量
天然由来の葉酸の過剰摂取による健康被害の報告は現時点(食事摂取基準2025年版策定時)ではあげられていないため、天然由来の葉酸に対する耐容上限量は設定されていません。

・サプリメントとして摂取する葉酸の耐容上限量
一方、合成型の葉酸は、欧米などの諸外国で過剰摂取による神経症状の発症や悪化が100件以上報告された例があることなどから、日本人の食事摂取基準では1歳以上の各年代に耐容上限量が設定されています。

天然由来の葉酸と合成型の葉酸では体内での利用効率が異なります。
男女それぞれの年代別に設定されている葉酸の推奨量や耐容上限量を参考にして摂取量を考える時は、両者を同じものとしてとらえないよう注意することが大切です。

身近な食材から葉酸を摂るには?

スーパーなどで手に取りやすい身近な食材(100gあたり)の葉酸の量と、筑後産クロレラ30粒(6g)の葉酸の量をまとめました。
筑後産クロレラは、たった6gでも100gの食材と同等の比較対象になるほどの葉酸を含有していることがわかります。

(※100gの目安:ブロッコリー…1/3株、ほうれん草…1/2束、にんじん…小1本、えのき…1株、たまご…2個 など)

健康のために必要な各栄養素は、毎日のお食事から新鮮な食材で摂取することが理想的です。
しかし、日々仕事や家事、育児に追われている女性にとっては、料理をするだけでも大変で、さらに栄養バランスの整った献立を毎日考えるというのはかなりハードルが高いかもしれません。

日々の栄養不足やバランスの偏りが気になる方には、3大栄養素のひとつであるたんぱく質からビタミン・ミネラルなどの微量栄養素まで、60種類以上の栄養素をバランスよく含む「筑後産クロレラ」を取り入れるのもおすすめです。

筑後産クロレラで補給できるのは「○○」の葉酸

筑後産クロレラの葉酸は「天然由来」の葉酸で、1日30粒で約150μg摂取することができます。さらに、妊産婦に付加量が設定されているビタミンB群、マグネシウム、鉄などの栄養素もバランスよく含んでいます。

妊活中や妊娠・授乳中などは特に、これまで何気なく口にしていた身近な食材についても改めて情報収集したりなど、ご自身の身体に取り入れるものに気を遣う機会が増えるかと思います。

当社では、培養から製品化まで一貫して、九州筑後工場で当社の社員が責任をもって行っています。
さらに九州筑後工場はFSSC 22000、ハラールといった認証やGMP認定を取得しており、常に一定で高品質の製品を皆様にお届けしているため、お腹の中で赤ちゃんを育てる大切な時期にも安心してお召し上がりいただけます。

筑後産クロレラの葉酸は、耐容上限量が設定されている合成型の葉酸とは異なりますので、サプリメントとは別物と捉えて、日々のお食事のサポートとして継続的にお召し上がりいただくことをおすすめします。

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