夏の健康トラブル解消法
蒸し暑い夏は、様々な健康トラブルを招きやすい季節です。体調不良の出発点となる夏バテや食中毒、太めのお腹の対策をたて、暑い夏を乗り切りましょう。
夏バテ対策
夏バテには、高温多湿で体内の熱がうまく発散出来ない“熱こもり型”と冷房や冷たい飲み物の取り過ぎで体が冷える“冷え型”(現代版夏バテ、特に女性)があります。何れも食欲不振や消化機能の低下による栄養不足とエネルギー代謝の低下(疲労物質の蓄積)によって、身体機能の低下、慢性的な疲労感、抵抗力低下(夏カゼ)、持病の悪化などの体調不良を招き、健康トラブルの出発点になります。
- 不足する栄養素の補給 – ビタミン・ミネラルなどの微量栄養素
- エネルギー代謝の改善 – 特にビタミンB群やクエン酸(疲労物質の分解)
食中毒対策
食中毒シーズン(通常6月から9月)前ですが、例年に比べハイペースで患者数が増えつつあます。食中毒のピークとなるこれからのシーズンは、更に食中毒に対する注意が必要です。
- 抵抗体力の充実-食中毒は、抵抗力の弱い、子供、高齢者、胃腸疾患や慢性疾患などを持ってい人がかかりやすい疾患です。抵抗力の源は食事、抵抗力を充実させる食事が大切!
- お腹の環境を整える-腸内に住む細菌は食中毒菌を追い出すのに役立ちます。
代表的な食中毒菌とその特徴
原因菌 | 潜伏時間 | 症状 | 住みつく場所 |
---|---|---|---|
サルモネラ属菌 | 10-72時間 | 発熱(主症状)、粘血便、腹痛など | 卵、肉など |
腸炎ビブリオ | 5-20時間 | 下痢、腹痛、発熱など | 海産の魚介類など |
病原性大腸菌 | 3-7日 | 下痢、腹痛、血便など | 動物、人の腸管 |
太めのお腹対策
薄手の洋服に衣更えした頃、気になるのが冬の間に蓄えてしまったお腹・太股・二の腕の脂肪です。夏だけのトラブルではありませんが、気になる時に対処することが大切です。太めのお腹は、余分なエネルギーが体の中に脂肪として蓄えられた状態です。食べ過ぎや運動不足だけでなく、食事内容の充実(特に野菜摂取)や食べ方(早食い、夜食など)の改善がポイントになります。
- 食事内容の充実-野菜不足は、代謝がうまくいかず何を食べても脂肪になりやすい状態を招きます。ビタミン・ミネラルを含む野菜を食事の中に上手に取り入れる。食事で難しい場合は、補助食品を利用!
- 食べ方の注意
[1] 早食いは、食べ過ぎの原因です。ゆっくり食べ物を噛むことにより満腹感を味わいましょう。食べ過ぎの予防になります。
[2] 夜食は、消化機能が高まり、エネルギー消費が低下するために食べたものが脂肪になりやすい。夜の食事時間は、注意が必要です。 - 運動-食べた分動きましょう。夏は、他の季節に比べてエネルギー消費量が高まりますので脂肪を燃やすチャンスです。脂肪を燃やす適切な運動は、心拍数を110から120(汗ばむ程度)を目安に20分程度行なえるものを選びましょう。苦しい運動は、効率的に脂肪は燃やせません。