クロレラ工業株式会社

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豆知識

化学的根拠のないCGF

クロレラは300種類以上の商品が販売され、その多くがCGFを有効性の根拠としています。例えば新聞折り込みチラシではCGFによってすべての病気が治るようなPRをしています。

CGFとは何だ?

昭和30年代にはクロレラの動物実験が行なわれ、クロレラによって体重が増加(動物体成長促進)しました。またクロレラ抽出液によって乳酸菌が増加(細胞分裂促進)しました。これらの研究からクロレラ抽出物中には細胞分裂を促進し、動物の成長を促進する因子CGF(Chlorella Growth Factor:クロレラグロースファクター)があると推測され、その後のクロレラ業界ではクロレラ抽出物をCGFと呼ぶようになりました。

当社はCGFを捨てた!

当社も昭和40年代前半まではCGFを使用していました。しかし乳酸菌が増加することや体重が増加することが健康とどのように係わるのか極めて曖昧です。成人病の問題を考えれば、「体重が増えれば健康だ」とはとても言えないのです。当社はそのような理由によって、その後の研究の方向性を、

  • 細胞分裂促進の仕組みとその生体に及ぼす影響(解毒など)の解明
  • 生体の恒常性維持機能(生体防御など)に及ぼす影響と作用機序の解明

に定め、昭和40年代後半にCGF(Chlorella Growth Factor)の使用を止めました。

根拠を持つCVE(CVS)

医学的に価値ある研究情報(文献)は公的なデータベースに保存されます。そこで国内2種のDB(データベース)と米国国立医学図書館の医学文献DB(MEDLINE)でCGFとCVE(CVS)を検索しました。その結果1975年以降の文献数はCGFでは添加物関係4件、特許公報1件で内容は保健効果とは無関係でした。CGFの保健効果に関する研究は全く行なわれておらず、CGFが○○に効くなどとは到底言えないのです。CVE(CVS)には保健効果に関する文献が総数で30件記録されています。CVE(CVS)にはしっかりとした科学的根拠のあることが分かります。

  科学技術文献DB 1975年以降 国内医学文献DB 1981年以降 米国医学文献DB 1972年以降
CGF文献数 4件* 1件* 0件
CVE文献数 4件 8件 8件
CVS文献数 2件 6件 2件
  • 「クロレラ抽出液による水産かん詰の品質改善に関する探索と研究」(1976)
  • 「ソフトドリンクスノート47 サワーミルク・ドリンク」(1975)
  • 「クロレラエキスの化粧品への応用」 (1997)
  • 「CGF(クロレラ抽出物)の食品への応用」(1995)
  • 特許公報(1983)

◎この調査は1999年9月に行なったものです。