
胃の弱い人の食事療法
胃は食べ物をよく混ぜ胃液を分泌して消化の働きをしています。胃の粘膜は食べ物の刺激で影響を受けたり、ストレス、寝不足、アルコール・タバコや薬によってもダメージを受けやすい臓器です。
胃に優しい、食べ方は
- 熱すぎ・冷たすぎるものは胃酸の働きを弱め、胃腸をこわし易くなります。
- よくかみ砕き、唾液を混ぜ合わせることで、消化を助けます。胃の負担を軽くするために適度な会話が出来る工夫を。
- 行儀の悪いことですが、胃のために“食べたら牛になろう”を。
- 朝抜き、昼軽食、夜のまとめ食いの食生活から“さよなら”を。
- ビールやワインのようなアルコール度の低いものをごく少量飲むのは、食欲増進。
胃がもたれているとき
- 胃の粘膜を保護する粘液の分泌にはビタミンA・C・Eの多い野菜、キャベツ(潰瘍を抑える)、じゃがいも、大根、ニラ、カブ、つるむらさき、パセリなど
- 胃がもたれるときは、豆腐にニラやネギ類を乗せて食べれば、たんぱく質やカルシウムと一緒に消化促進や食欲増進に働きます。
- 大根おろしは、胃を丈夫にし、消化吸収を促す働きがあるので、胸やけや胃のもたれなどの症状のときにおすすめです。ただし胃下垂や胃が冷えるタイプの人は生より加熱して。
こんな料理はいかがですか
ニラをさっと茹でて水けを絞り、3cm位に切りかつお節と醤油をかけて召し上がれ
こんなことにも注意を
- 塩辛いもの、刺激のきついもの(香辛料)、炭酸飲料は胃の粘膜を刺激します。ふだんから調味料の使いすぎには気をつけましょう。
- 風邪薬や鎮痛剤の服用は、粘液の合成を阻止し胃潰瘍を起こしやすいので服用するときは、空腹でないことが大切。
- 胃薬を緑茶、コーヒー、コーラ(カフェイン)で服用しないようにし、胃薬を飲んでいるときはビタミンB12(鮭・サバ)を含む食品を多くとるようにしましょう。