便秘を防ぐ食事療法
快食快便は、健康のバロメーター。便秘の大半は、直腸に便が溜まっていても排便したいという感じがなかったり弱かったりして起こります。日常生活と食事の工夫で快食・快便の生活をおくりましょう。
便秘を軽く考えてませんか
- 腸に便が長く留まっていると、便に含まれる発ガン物質や有害物質に侵され大腸ガンになりやすくなります。
- 高血圧や動脈硬化などの疾患がある場合、便を排泄するとき力みすぎて血圧を上げたり、ナトリウムや脂肪の排泄を悪化させる可能性があります。
- 便通がよくなると、腸内の腐敗物質や病原性をもっている菌、老廃物、環境ホルモン様物質をスムーズに排泄します。
快便のための工夫
朝食後、特に蠕動運動が起こりやすいので、朝食に十分時間をとり、排便反射を無視しないで、腹部のマッサージで腸に刺激を与え排便の習慣を作りましょう。
便秘になったとき
- 主食は、ご飯やそばなどの穀類を。白米・食パンを麦飯(玄米)・胚芽パンにするだけでも、3回食べれば1日の食物繊維は確保されます。
- 砂糖が、胃や腸にはいると蠕動運動が鈍くなります。砂糖の多い食品は、摂りすぎないように。
こんな料理はいかがですか
雑穀を混ぜた炊き立てのご飯にひじきの煮物・ゴマを混ぜて召し上がれ
こんなことにも注意を
- 便秘薬を服用するときに牛乳で飲まないように、薬が効きにくくなります。牛乳はアルカリ性ですので、牛乳を飲んだ後1時間は便秘薬の服用は避けましょう。
- 直腸に便が溜まって排便が困難なときは、浣腸などで便を除くことが先決です。ひじきやサツマイモ・小豆などの高食物繊維のものを食べると便量が増え、かえって苦痛を与えるだけです。冷たい水(野菜ジュース)を飲んで、腸に刺激を。
- 洋式トイレより和式トイレの方が、腹腔内圧を高めるのに効果があります。