痛風の食事療法
痛風は、金持ちだけの病気でなく誰でもかかります。最近、成人男性の4人に1人は予備軍の高尿酸血症で若年化傾向にあります。尿酸のコントロールは、肥満を予防する食事療法で効果があります。
食事療法の重要なポイント
どの種類のアルコールを飲んでも尿酸の合成を促進し、尿酸を上げる作用がありますが、特にビールは尿酸値を上げます。
尿酸値が高くなるものを多く食べない
- 酒の肴で、アンキモや白子・カニ味噌・ウニなどは尿酸値を高めるので、食べ過ぎないように気をつけましょう。
- 尿酸はコレステロール同様に血管にたまり動脈硬化の原因になりますので、動物性脂肪のとり過ぎに注意しましょう。
尿酸を増やさないこつ
- 尿をアルカリ性に保つために、野菜をたっぷり食べましょう。尿が酸性になると尿路結石になりやすいので、小松菜やトマトなどアルカリ性食品を欠かさないように食べましょう。
- 焼いたり・炒めた調理方法より茹でた方は不純物が煮汁に出ます。
こんな料理はいかがですか
ゆで豚に酸味の効いたトマトソースをかけて召し上がれ。
食物繊維は血糖の上がりをゆるやかにしたりコレステロールなどを体外に排泄したりするので、合併症の改善にもなります。
こんなことにも注意を
- 痛風の発作が起きてなくても、尿酸値の高い状態が続くと動脈硬化から内臓に障害が出やすくなります。
- 夏は汗をかきやすいので、飲み物による水分の補給を十分にし、尿量として、2リットル位は出すようにしましょう。
- 尿酸を上げる全力疾走的な激しい運動より、ニコニコペースでできるランニングや水泳などの運動を習慣づけるようにしましょう。
- 尿酸値を上げる生活習慣を改善するとともに、尿酸降下薬を服用し、尿酸値をコントロールしましょう。