急激なダイエットは逆効果
激ヤセ後、体重が逆戻りするリバウンド現象は「ストレス」と「日本人の体質」が関係しています。日本人のからだは歴史的に長い年月、常に「飢餓」にさらされてきたために、省エネタイプと言われています。食事量を減らしたダイエットは、ダイエットする前より体内で脂肪を作りやすく、再び元の食事量に戻すと、体重を増加させることになります。急激なダイエットは、太りやすい体質を作っているのと同じなのです。
ダイエットを成功させる重要なポイント
- 空腹を我慢しないで、1日3食バランスよく食べましょう。ご飯中心の和食は、満腹感も得られ、品数も多くなり、栄養バランスがとりやすくなります。主食+主菜+副菜(二品)を目標に。
- 脂質・糖質・アルコールは、適量を心掛けましょう。脂質・糖質・アルコールは、体内に溜めやすい内臓脂肪に変化します。アイスクリーム、ケーキやクッキー、菓子パンなど砂糖と乳脂肪、卵の組み合わせは口当たりがよく、エネルギー過剰になりやすいので注意しましょう。
- 大豆製品を適量食べましょう。大豆のたん白質に、脂肪細胞から分泌される生理活性物質(アディポネクチン)の合成を増やすはたらきがあります。
- 野菜は積極的に食べましょう。食事前に食べますと、食べ過ぎを予防します。また、抗酸化作用のある成分(カロテノイド系色素、ビタミンC・Eなど)を多く含むものがあり、血液の酸化防止に最適です。
- 食物繊維は1日20〜25g摂りましょう。食物繊維は腸を刺激して働きを活発にすることで、老廃物を速やかに吸着させて排泄を促進します。海藻類や粘りのある食品に含まれる「水溶性食物繊維」は、腸にゼリー状の膜を張るため、栄養素の吸収を遅らせるはたらきがあります。
- 就寝前に、飲食をしない。就寝前の飲食は、体内の脂肪を増加させます。
- 別腹といって、一口多く食べない。満腹でも好きなものは脳が胃の消化活動を速めさせ、受け入れるスペースを作りますが、余分に飲食したものは、身になります。
雑学
- やせるために必要なことは、体内の脂肪を燃やすトレーニングと体に余分な脂肪をつけない消費に見合う食事量を摂取することです。大腿部など大きい筋肉の刺激(歩く・階段の利用)はエネルギーを溜めにくい体作りに役立ちます。しかし、筋肉を活性するまでには最低5日間の無酸素運動が必要です。
- 性別や行動、性格の違いで、糖質燃焼タイプ、脂質燃焼タイプがあります。同じカロリー摂取でも、タイプによっては消費エネルギーに違いが生じます。