親が作る子どもの肥満
学童期の肥満児が、30年で3倍に
肥満児の出現率が1970年度では3% であったのが、この30年間で3倍に増えました。小児肥満の5割が成人肥満になるといわれ、血圧が高くなったり、ドロドロ血の高脂血といった肥満の合併症になる可能性がグーンと高くなります。
(注)肥満児とは、性別・年齢別に身長別平均体重を求め、その平均体重の120%以上を示す。
愛が子どもをドンドン太らせる
親や近親者が、愛情と勘違いして、子どもの欲しがるおやつや食事をどんどん与えてしまい、子どもの肥満を招いています。スナック菓子やフライ、マヨネーズサラダなど油のたっぷり含んだ食べ物が美味しくって大好き!好きな物を好きなだけ食べているその結果、油の摂取比率が、この40年で3倍に。
色彩豊かな食卓で肥満を解消
- トマトの赤、小松菜の緑など色のある野菜を、毎食欠かさず両手一杯食べましょう。野菜はエネルギーが少なく、体内に侵入した異物から身を守るはたらきを数多く持っています。成分によって調理損失が異なり、たとえばβ-カロテン等の脂溶性ビタミンの場合、油と一緒に調理することで吸収率が高まります。
- 夕食は、カタカナ食品(スパゲティーやカレー)からひらがな食品(焼き魚、煮物、お浸し)の献立へ。
- 脂肪を燃焼しやすくするために、親子で散歩したり、かくれんぼなどの遊びをとりいれましょう。