生活習慣病予防のための「一無、二少、三多」
生活習慣病とは、食事や運動、喫煙、飲酒、睡眠といった生活習慣が深く関与し、それらが要因となって引き起こされる病気です。生活習慣病は発症しても自覚しづらく、診断を受けたときには症状が進行している…といったケースが少なくありません。
そんな恐ろしい生活習慣病を予防するための基本は、「一無、二少、三多」といわれています。一無は「禁煙」、二少は「少食・少酒」、三多は「多動・多休・多接」を意味します。
この3つのポイントを押さえた健康的な生活で、生活習慣病を遠ざけましょう!
①タバコをやめる
生活習慣病予防のための1つ目のポイント「一無」は、タバコをやめること。
喫煙により体内を巡るニコチン、タール、一酸化炭素といった物質は、身体に悪影響を及ぼし、さまざまな生活習慣病の発症や進行に関わっています。禁煙は、生活習慣病のリスクを下げる上で大きな効果が期待できるのです。
②バランスのよい食事
生活習慣病予防のための2つ目のポイント「二少」は食事に関する項目で、少食・少酒を意味します。
忙しい毎日から食生活が乱れ、塩分や脂質などを過剰に摂りすぎてはいないでしょうか。食生活の見直しは、糖尿病・高血圧・肥満の予防や治療に効果が期待できます。腹八分目を心がけ、栄養素をバランスよく摂るように意識してみてください。
また、「酒は百薬の長」と言いますが、飲み過ぎはかえって身体の負担になります。
自宅での晩酌の際など、調整しやすいところから「少酒」を意識する習慣を作り、上手にお酒と付き合っていくよう心がけましょう。
③適度な運動、休養
生活習慣病予防のための3つ目のポイント「三多」は、適度な運動と十分な休息、そして多くの人や物事と接する機会を得ることです。
身体をしっかりと動かして、休養を取ることで、心と身体の健康が保たれます。
たまには一駅分歩いてみたり、階段を使ってみたり、掃除を手作業でしてみたりなど、無理のない範囲でちょっとずつ体を動かす時間を増やしてみてはいかがでしょうか。身体を動かした後には、しっかりと身体を休ませることも大切です。
さらに、自身の生活に刺激をくれるような趣味を持つなどして日々を楽しく暮らしていくことで、ストレス発散にもなり健康的な毎日へと繋がることでしょう。
「一無、二少、三多」で生活習慣の改善を
ここまで3つの「生活習慣病予防のポイント」をご紹介しましたが、日々の生活に取り入れられそうな項目はありましたでしょうか?
5年後、10年後も健康的に過ごせるよう、今一度ご自身の生活習慣を振り返ってみて、「一無、二少、三多」を参考に少しずつ改善してみてください。