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健康日誌

免役のカギは“粘膜”にあり!

免疫には、生まれつき備わっている「自然免疫」と、感染症などを経験することで強化される「獲得免疫」の2つがあります。一般的に、身体に異物が入るとまず自然免疫がはたらき、その後、獲得免疫がはたらきます。

2つの免疫の特徴

免疫力はよく「お城」に例えられます。“自然免疫”は、お城でいうところの「堀」や「石垣」。深ければ深いほど、高く頑丈であればあるほど、細菌やウイルスは体内に侵入しづらくなります。
一方で“獲得免疫”は、城内で警備・戦闘を担う「兵士」たちのはたらきです。
堀や石垣とは異なり、侵入してきた相手に合わせてもっとも効率的な攻撃を仕掛けていく戦い方が特徴です。

自然免疫の仕組み

自然免疫は、生まれつき備わっている皮膚や鼻、喉の粘膜でのバリア機能で、細菌やウイルスを「侵入させない」ための仕組みです。
獲得免疫が特定の病原体に対して素早く対応することを得意とする一方、自然免疫は24時間、体内をパトロールし、あらゆる異物に対する最初の防御反応を担っています。
鼻・のどなどの粘膜にはたくさんの「白血球」が集まり、免疫において重要な役割を果たしています。
粘膜をすこやかに保つことは、免疫力強化への重要な第一歩となるのです。

粘膜に集まる白血球のなかま「マクロファージ」などは、素早くたくさんの種類の相手を攻撃することを得意としています。マクロファージや樹状細胞は、最前線で病原菌と対峙し、次の獲得免疫への情報伝達を行います(抗原提示)。

獲得免疫の仕組み

獲得免疫は後天的にはたらき、自然免疫を破って侵入してきた異物に対し、その敵と戦うための仕組みです。それぞれの異物に合わせた攻撃方法を記憶して、次の侵入にも備えます。
免疫細胞が病原体の情報を記憶して、その病原体ごとにそれぞれ防御法を獲得していくことから、獲得免疫と呼ばれています。
武器(抗体)を使って異物に対して攻撃したり(液性免疫)、感染した細胞を直接攻撃したりします(細胞性免疫)。

免役のカギ「粘膜」をすこやかに保つには

鼻・のどなどの粘膜は、空気と触れることが多く、細菌やウイルスなどが侵入しやすい場所の一つです。この粘膜、つまり「堀」や「石垣」を強く保つためには、規則正しい生活リズムや、適切な栄養補給が必要です。
粘膜を正常に保つのに必要な栄養素として代表的なものには、ビタミンAやビタミンB群が挙げられます。ビタミンAは粘膜を丈夫にするはたらきを持ち、ビタミンB群は粘膜を保護するはたらきに加え、細胞の再生を助けるはたらきも持っています。
これらの栄養素は身体の中で、その他の様々な栄養素たちと連動してはたらきます。
免疫力UPのためには、栄養バランスが偏ることのないよう、日頃からいろいろな食材をバランスよく食べるように心がけましょう。