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豆知識

食中毒予防は腸内環境と抵抗力

梅雨から秋口にかけて気温が高い季節には食中毒が頻繁に起こります。食中毒の予防法とその特徴についてまとめました。

1. 食中毒予防のポイント

食中毒の患者数は、年間3万人から4万人に上り、衛生環境などが改善されているにもかかわらず、過去45年間ほとんど変化がありません。また、同じ食品を食べても食中毒になる人とならない人がいます。腸内環境や抵抗力を充実させ、自分自身で食中毒を予防することが大変重要です。

腸内環境 腸管の中には様々な菌が住んでいます。腸内に住む細菌は、食中毒の原因菌を追い出すのに役立ちます。
抵抗力の充実 食中毒は、抵抗力の弱い子供、高齢者、胃腸疾患や慢性疾患などを持っている人がかかりやすい疾患です。抵抗力の源は食事。抵抗力を充実させる食事大切。
新鮮な食品 食品は長期保存しない。
冷蔵庫 冷蔵庫では、細菌は死にません。
加熱調理 食品の中心部が75℃の状態で1分間。
台所を清潔に まな板、包丁、ふきん、調理器具を清潔に保ち二次感染を予防する。
手洗い 石鹸をつけて1分くらいが目安。
2. 主な食中毒原因菌と特徴

食中毒の原因は、ほとんど細菌によるもので、第1位がサルモネラ属菌、次いでO-157を含む病原性大腸菌、3番目に腸炎ビブリオとなっています。

代表的な食中毒菌とその特徴
原因菌 潜伏時間 症状 住みつく場所
サルモネラ属菌 10-72時間 発熱(主症状)、粘血便、腹痛など 卵、肉など
腸炎ビブリオ 5-20時間 下痢、腹痛、発熱など 海産の魚介類など
病原性大腸菌 3-7日 下痢、腹痛、血便など 動物、人の腸管
黄色ブドウ球菌 約3時間 嘔吐(主症状)、下痢、腹痛など 人の鼻咽喉
ボツリヌス菌 10-40時間 複視、発声障害、嚥下障害、呼吸困難など 嫌気性食品(缶詰、真空パックの食品)